こういう体験談はクローン病疑いの人。
つまり、なにかしらの症状が出ていて、調べたら「クローン病なんじゃないか?」といった不安を抱えている人の助けになるんじゃないかと思い書くことにしました。
この記事を書いている人の簡単な自己紹介。
・14歳から25歳まで引きこもり
・27歳のときにクローン病と診断される
・現在はフルタイムで働いている
おわり。
昔から下痢が多かった
14歳から引きこもりとあるように、とにかく昔から自由な時間が多かったです。そこでやることといえば不摂生な生活。分かりやすく言うと、ほぼ毎日のようにコーラを飲んでいました。
だからなのかは分かりません。ただ、この頃から下痢をよくするようになりました。そして気づけば普通の便をすることのほうが珍しいくらいになっていました。
そうなると切れ痔になります。とにかく肛門が痛かったのを覚えています。にもかかわらず、ろくに外に出ることはなく、やることと言えば椅子に座ってパソコンをいじる日々。
当然のように痔は悪化し、真っ赤な血を便器にぶちまけていました。
我ながらすごいなぁと思うのは、それだけ血を垂れ流しながら病院に行こうとはまったく思わなかったことです。本当に何でなんですかね。
下痢をし切れ痔もあったんですけど、それ以外は割と健康的でした。このときの体重は80キロを超えていて、おそらくこの時点ではクローン病ではなかったんだと思います。
ただトイレに行く回数は一日に5回から10回と多かったのを覚えています。
27歳の時に尻から膿がでた
何がなんでも働きたくないという思いはありつつ、でも現実では働かないとどうしようもないという状況だったため、引きこもり生活とはおさらばすることにしました。
両親の手伝いもあり、なんとか働き口を探すことができました。
大体働き始めて1年ちょっと経ったときでしょうか。
元々80キロ以上あった体重が70キロくらいまで落ちていました。そのときは不摂生な生活をやめて、仕事とはいえ体を動かしているからだと思っていたんですけど…。
振り返ってみると明らかに食欲が減ってたんですよね。
そしてとどめとなったのが、肛門から膿がでて発熱を繰り返すというものでした。
病院へ
ただでさえ肛門から膿が出るというのはつらいのに、熱も夜になると38度台まで上がってしまう。しかもお尻がはれ上がっており座るのも痛い。
これはどうしようもないというこで、本当に嫌々だったんですけど近場で評判の良さそうな病院へ行くことにしました。
最初は問診で、いざ診察が始まるといきなり肛門にカメラを突っ込まれました。これは今でこそ笑って話せることですが、当時は本当にこれが痛くて苦しかったのを覚えています。
そして、そうした検査の結果、改めて内視鏡検査をしたほうが良いということを先生から言われました。
生まれて初めての内視鏡検査。しかも、胃と大腸の両方。考えるだけで吐き気がしたのですが、先生がそこまで言うということは、これはもうしないという選択肢はないだろうということで、本当の本当に嫌でしたが内視鏡をすることになりました。
内視鏡の結果
それから数週後。具体的にどれくらい待つことになったのかは今から2年ほど前のことなので覚えていませんが、小さな病院ということもあり何週間は待たなければなりませんでした。
そして訪れる当日。
初めての下剤は不味いものでしたが、それでも我慢できないものではありませんでした。たしかその時に飲んだのはモビプレップだったはずです。
最初は大腸カメラからでした。鎮静剤を使っていたものの大した効果はなく、しかも謎の痛みがあり苦しんでいる内に終わりました。そして胃カメラは鼻からではなく口からで、嘔吐が止まりませんでした。とはいっても、出てくるのは胃液だけなんですけどね。
そして検査の結果、クローン病疑いと言われたわけです。
大きな病院へ
そうなると町医者には対応できる病気ではないため、紹介状を書いてもらうことになりました。
大きな病院へと向かうことになったわけですが、そこでは幸いなのかどうかは分かりませんが、内視鏡をすることなくいくつかの簡単な検査をした結果、正式にクローン病と診断されることになりました。
私の場合は軽症でした。そのためレミケードなどの生物学的製剤は使用せず、内服薬と食事制限での治療を行うことになりました。
ちなみにですが、この時も肛門から膿が出ていました。しかしすぐに手術というわけではなく、最初は抗生剤で治療していくことになりました。
なので、このころは本当に薬の量が多かったのを覚えています。
とまぁそんなわけで、以上がクローン病を発症してから診断されるまでの出来事でした。
なにかしら症状が出ている人は不安であったり、辛かったりすると思います。しかし、この病気は放置していたら治るものではなく、むしろ悪化していくものなので、できる限りはやくに病院へ行くことをおすすめします。そうすれば金銭的にも治療的にも最小限で済ませることができるからです。